中国は4G時代に 世界の通信市場が変わる
中国政府の主管部門は4日、第四世代移動通信規格「4G」の営業許可証を発行した。これにより中国はついに「4G時代」に足を踏み入れたことになる。「新華網」が伝えた。
中国の通信産業大手からみると、中国4G産業は技術標準、周波数の割当、端末の準備、ネットワーク設備の準備などが基本的に整っており、来年には市場が大きく成長し、端末設備が大量に販売され、順調に発展することが予想される。これは世界の通信産業市場をさらに動かすことにもつながるという。
通信設備メーカーの中興通訊の海外業務責任者は5日、取材に応える中で、「わが社は4G営業許可証発行に向けて全面的な準備をしており、今月17日には世界規模のキャンペーン活動で独自ブランドのLTE(高速通信規格)シリーズの製品をうち出し、4G時代におけるわが社の成熟した力と最先端の力を全方位的にお見せする」と述べた。
4Gとは第四世代移動通信規格や第四世代移動通信の技術の略称だ。ある統計によると、今年9月末現在、世界には4G商用ネットワークが213ネットワークあり、4G利用者は1億2600万件に上る。今年の4Gへの資本的支出は243億ドルに上り、前年比179%増加する見込みだ。16年には利用者が10億件を突破するとみられる。
中国の通信産業メーカーは、高い実力と国際市場で長年にわたって積み上げてきた経験により、中国市場の成長で最大の受益者になるとみられる。
中興通訊はこれまでに世界で65件のLTE業務契約を結んだ。華為の関連部門の責任者によると、世界に構築された4Gネットワークのうち、華為が建設や計画を担当したものは100ネットワークに上る。これは中国国内での大規模なLTEネットワーク建設に向けて大量のサービス専門家チームを準備したことになり、現地化したサプライヤーチームはプロバイダーにとって強力な後ろ盾になるという。