真珠湾攻撃72周年 米メディア「常に警戒を」
「真珠湾攻撃に対する人々の記憶は歳月が経っても消えない」。米国は7日にハワイ州で真珠湾攻撃72周年式典を盛大に催し、当時の元兵士、現役将兵、政府高官を含む2500人余りが出席した。環球時報が伝えた。
式典は日本軍の襲撃を受けたパールハーバー軍事基地で開催。元兵士約50人、ハワイ州のニール・アバクロンビー知事、アリゾナ州のジャン・ブリュワー知事らが出席した。7日午前7時55分、72年前に日本軍が爆撃を開始したのと同じ時間に、アリゾナ記念館を見下ろす会場で人々は犠牲者への黙祷を始めた。また、第2次大戦時の旧式飛行機が鋭い音を立てて上空を通過し、朝の静寂をたちまち切り裂いた。7日遅くには生存者たちが軍、政府幹部と共にワイキキ・ビーチ経由で行進した。
アリゾナ州のブリュワー知事は式典で「元兵士らと共に式典に出席できたことは光栄だ。真珠湾攻撃は米国の歴史における恐ろしい悲劇だが、まさにこうした勇敢で戦いに長じた英雄的兵士が国家を強靱にしたということも私は理解した」と述べた。
ボストン・グローブ紙は8日付で、多くの人々にとって真珠湾攻撃は直接の関係はないが、米国の民衆は今回の関連行事を非常に重視していると指摘。米NBC NEWS.comは7日付で、72年後、真珠湾攻撃は再び人々の心の中にこだましていると報じた。ロサンゼルス・タイムズ紙は7日付で、ハリス米太平洋艦隊司令官の話として「真珠湾攻撃の生存者は、常に警戒心を保つよう米国の民衆に注意を促し続けている。米国は現在太平洋で力強い軍事力を持ち、いつでも太平洋地域で戦う準備ができている」と伝えた。
日本テレビの8日の報道によると、真珠湾攻撃72周年にあたり、日本・長崎市の爆心地公園で同日「不戦集会」が催され、第2次大戦の生存者と高校生の計40人が参加して戦争犠牲者の冥福を祈った。「不戦集会」で参加者は「特定秘密保護法」について、日本の安倍晋三首相、自民党、公明党への抗議文を発表した。爆心地公園では毎年8月15日の「敗戦の日」と12月8日の「太平洋戦争開戦の日」に「不戦集会」を催している。