中共が党代表大会代表提案制の実行を初めて打ち出す (2)
党内民主は新たな高みへ 2011年に湖南省第10回党代表大会は代表提案制を実行。代表からの提案は229件、立案は181件に上った。中共湖南省省委員会は担当機関が期限内に書面で筆頭代表に回答し、それができない場合は筆頭代表に書面で説明することを定めている。今年前半までの提案処理率は7割を超えた。
浙江省も今年の第13回党代表大会で党代表大会代表提案制を実行。10人以上の代表の連名または代表団が大会に同レベルの党代表大会の権利と職責の範囲内の提案を提出できることを明確化した。これに先立ち浙江省の市、県、郷の党委員会改選でも、各レベルの党代表大会が代表提案制を実行した。
呉輝氏は「中共はこれらの成功に基づき第18回党大会報告で『党代表大会代表提案制』の実行を打ち出した。これは現実化が完全に可能であり、科学的政策決定、民主的政策決定を促進する」と述べた。
党代表大会代表提案制は任期制と党代表大会常任制の延長線上にあり、提案活動を党代表大会の重要な構成要素に組み込むとともに、しかるべき提案処理とフィードバックの仕組みを築いて、党代表大会代表の意見表明権、参与権、政策決定権、監督権の実行を極めて大きく促すものだ。
第18回党大会代表を務める電子科技大学党委員会の王志強書記は「提案制は党代表大会代表の職権履行の最も広範で、最も直接的かつ最も効果的なツールの1つであり、代表らに一層真剣に職責を履行し、一層踏み込んで基層調査・研究を行い、党員・大衆の利益面の訴えを十分に報告するよう後押しすることで、党建設の科学化水準を高めるものである」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年11月12日