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日本に詰問する「戦争の道を再び歩むのか?」 (2)

 人々の気をもませるこうした立て続けの詰問が、日本の有権者の政治的選択によってしか回答が得られないことは明らかだ。そして日本の若い世代の有権者は歴史を忘れつつあり、憲法改正を支持する割合が上昇傾向にある。米国の国際政治学者ジョセフ・ナイは英紙フィナンシャル・タイムズで、最近日本社会に見られる極端な民族主義傾向について「実は日本の国力衰退の反映だ……20年間続いた低経済成長は財政問題を招き、日本の若者を一層偏狭にもさせた」と指摘した。様々な兆候は、今日の日本がすでに国家の発展の分かれ道に立っていることを示している。良識ある社会の名士や「九条の会」などの団体は日本が平和、調和、共生の発展の道を引き続き歩むことを心から望んでいる。その一方で、「歴史の重荷を下ろして、民族の誇りを取り戻す」と「米国頼みで中国の発展に対抗する」という複雑な心境の中で混乱し、自らの生存への焦慮と狭隘な対外的偏見に基づき、右派を政治の代弁者として訳も分からず選択しうる人もいる。

 あと5日で、日本の混乱続きの選挙が、政治の行方について解答を示す。これによる政局の変化が日本の内政と外交、さらに国家としての道の選択を直接左右することは必至だ。われわれは日本国民が賢明な政治的選択をすることを真摯に期待するとともに、理性に富み、平和外交を主張する政治勢力が政権を司ることを切望する。日本の改造、地域と世界のコントロールに関する極端な民族主義者の思い上がった夢想は、私に生き生きとした比喩を思い起こさせる。「巣に腹ばいになっている蜘蛛には、蜘蛛の巣がすでに世界を覆ったように見える。だが世界の人々の目には、蜘蛛の巣の中には蜘蛛自身しかいないのがはっきり見えている」のだ。(編集NA)

 「人民網日本語版」2012年12月11日

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