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新指導部外遊の背景にある新たな外交思考

 習近平国家主席は5月31日から6月6日にかけてトリニダード・トバゴ、コスタリカ、メキシコを国賓として訪問するほか、6月7、8日に米カリフォルニア州でオバマ米大統領と会談する。ドロニン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が中米首脳会談の準備のために近く北京入りする。初夏に入り、中国外交が再び活発化している。(文:阮宗沢・本紙報特約論説員、中国国際問題研究所副所長。人民日報海外版コラム『望海楼』掲載)

 中国新指導部は今年3月の就任以来、ことのほか多忙な外交日程をこなし、外国の上層部と頻繁な働きかけ合いを行ない、良いスタートを切っている。習近平国家主席、李克強総理、李源潮副主席は中国周辺国、アフリカ、中南米、欧州などを次々に訪問。4月初めにはボアオ・アジアフォーラムの開催に成功した。北京はさながら現代世界で最も活発な外交舞台となり、各国から客人や友人が続々と訪れている。わずか2カ月余りの中国外交の動きに人々は新鮮さを覚えている。

 世界に目を向け、人類の運命、包容・相互参考、協力・ウィンウィン、国際公平・正義の共同維持を重視する。これが中国共産党の第18回党大会報告で集中的に述べられた中国の国際観だ。習近平主席は「中国人は愛国心を重んじると同時に、国際的な視野と度量も備えている。国力のたゆまぬ増強に伴い、中国はできる範囲内で国際的な責任や義務を担い、人類の平和と発展に一層の貢献を果たす」と述べた。こうした約束は中国自身の発展の内生的原動力に由来する。国連安保理常任理事国、世界第2の経済大国として、中国と世界の結びつきは日増しに緊密化し、共通利益は日増しに拡大している。中国に対する世界の期待は、その成果によって高まった。

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