中国、「史上最悪の就職難」 政府が全力で新卒者サポート
今年は「史上最悪の就職難」と言われているのを背景に、中国教育部(教育省)は21日、教育関連機関に対して、新規大学卒業予定者(以下、新卒者)の就職活動を全力でサポートするよう求める通知を出した。新京報が報じた。
同部の続梅・報道官は、「新卒者の具体的な就職率はまだ出ていない。採用決定は6月にピークを迎え、就職率は大幅に上昇すると見られる。今年の最終的な就職率が下がらないよう励む」との見方を示した。
同通知の内容は次の通り。
政府や地方による就職関連のプロジェクトを全面的に実施し、多くの新卒者が科学研究の助手に応募するよう指導・奨励する。就職関連業務を着実に実施し、人材募集活動を継続的に展開することで、新卒者により多くの就職情報を提供する。経済的に困難な家庭や就職先が見付からない新卒者などのグループに対するサポートを重点的に実施する。新卒者が考え方を転換し、個人の成長と国の需要を結びつけるよう導くことで、新卒者が自主的に都市部以外の地域の基層機関や中小企業、さらに発展が比較的遅れている中西部地域など、祖国が最も必要としている場所で就職先を探すよう促す---。
続報道官は、「現在、新卒者は、手元にいくつかの内定通知があるものの、選択している段階。一方、企業の採用業務も最終段階には入っていない。同部や各地の教育部門は今後、さらに多くの合同企業説明会を開催するほか、インターネット上に人材募集プラットホームを設置し、新卒者の就職活動を支援する」と、各方面が努力を傾けていることを強調。「今年の新卒者の最終的な就職率が下がらないことを願っている」とした。
一方、同部職業教育・成人教育司の王楊・副司長は、「例年、中等職業学校の就職率は95%以上に達し、高等職業学校の卒業生の就職率は昨年、約89%だった。ただ、クオリティの点ではまだ向上の余地がある」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年5月22日