有害物質含む濃霧で面目喪失した中国 環球時報社説 (2)
「事実に基づいて真実を求める」姿勢は、極めて正しく、最も無駄を省き、いついかなる時も軸がぶれることはない。中国はまず、自己の欠点や問題を明らかにし、それらをオープンにすべきだ。そうすれば、「中国は、たとえ多くの欠点があっても、決して劣悪な国ではない。中国の国民は勤勉・善良で、政府も国政をしっかりと進めている。この国はさまざまな問題を抱えているが、今後ますます良くなっていく」との希望が見えるはずだ。
ここ数年の国内外の世論は、中国のあらゆる問題について、攻撃を繰り返してきた。中国人は、世論が積み重ねた問題の「包囲」に慣れっこになり、世論による「殺傷力」は、今ではほぼ力尽きている。中国の民衆は、新たな環境のもとで、さまざまな世論に対する判断力を徐々に蓄えており、一種の極論的な世論が民衆を騙すことは、ますます難しくなっている。
政府は、社会を発展させるリーダーとして、「事実に基づいて真実を求める」ことに、より確固たる自信を持つべきだ。中国の問題は全て、白日のもとにさらされたが、同時に、中国の進歩も枚挙にいとまがない。人の心は「天秤ばかり」のようなもので、推測が減ると確信が勝るものだ。たとえ過去の政府の功績が大きなものであったとしても、少しでも欠ける点があってはならない。
中国は、大変長い時間をかけ、暴露されたさまざまなスキャンダルに対応してきた。今こそ、その結果を出すべき時だ。あらゆる問題を明らかにすれば、中国はこの時期を乗り切り、それぞれの問題が本質に戻る。そうすれば政治や制度との虚々実々のつながりが次第に分離・断絶するはずだ。