海外メディアが見た中国式「宴会での食べ残し」 (2)
故・毛沢東主席はかつて、「着服と浪費は極めて大きい犯罪だ」と述べた。公金で食べ物を浪費することは、形を変えた汚職といえるが、食べ物の無駄使いを犯罪行為として処罰することは、ほぼ実行不可能だ。一部の接待宴会は、機関の中で行われ、その中には、5つ星ホテルでの宴会と引けを取らない豪華なものもある。
公金による飲食の浪費は、より根の深い問題、つまり中国文化の「メンツの問題」にも関係がある。費用を負担する側は、あまり安い料理を注文しようとはせず、大皿が綺麗に食べつくされるのを良しとしない。というのも、招待客にケチだと思われたくないからだ。残った料理をパッキングしてもらって持ち帰るより、大量の料理を残して帰るほうが、メンツが立つ。
中国の新指導者・習近平総書記は、「四菜一湯(おかず4品と汁物1品)という簡素な食事を提唱した。その目的は、国民の間に節約の励行を広め、クリーンな公僕の模範を人びとの心に確立することにある。中国社会で貧富の格差が極めて深刻な問題となっている状況のもと、レストランのテーブルいっぱいに残った北京ダッグ、ナマコ、アワビなどの料理を、従業員は一体どんな気持ちで捨てているのだろうか。彼らがたとえ1カ月分の給料をそっくりそのまま残したとしても、このような高級料理を食べることはできないのだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年1月28日