中国、大卒3年以内の6割「転職2回以上」 原因は収入
中国でこのほど、「大学生職業適応情況調査報告」が発表。回答した就職して3年未満の社会人のうち31%が今の仕事に「あまり適応できていない」と答えたことが明らかになった。「全く適応できていない」と答えた人も6%いた。また、57%が「1年に少なくとも1回は職場を変えている」と答えた。専門家は、大学生が仕事に適応できない理由として、授業で学ぶ知識が時代遅れとなっていることや学校と企業の注目ポイントが一致しておらず需要と供給が合っていないことなどを挙げている。北京紙「北京青年報」が報じた。
同調査は北京市教育委員会が発案し、北京大学や清華大学、中国青年政治学院などの大学、さらにパソコン大手「レノボ」、北京教育人材培訓センターなどが共同で2011年11月から、2012年度の大学卒業予定者を含む、就職して3年未満の社会人と雇用企業のヒューマン・リソース部の責任者を対象に実施。大卒者の職業適応情況を1年かけて分析した。
■6割「2回以上の転職経験あり」 原因は「給与」
同調査では、回答者の91%が試用期間の経験が「ある」と答えたものの、その後、「正社員に切り替わった」と答えた人はわずか7.63%にとどまった。また社会に出てわずか3年の間に「2回以上」転職したと答えた人が57%おり、うち32%が「3回以上」と回答した。転職の原因で最も多かったのが「給与」。以下、「人間関係」、「会社の場所」と続いた。