富豪男性とのお見合い倶楽部に女性532人が申し込み 中国
企業家を対象とするお見合いプラットホームを提供する「中国企業家独身者倶楽部」(CECS)は6月30日、独身パーティ入会面接を実施。年ごろの独身女性532人が参加した。女性は無料で入会できる一方、男性は20万元(約320万円)の入会費を払う必要があるほか、1千万元(約1億6千万円)以上の財産を有する企業家に限られているため、同面接は女性にとって、玉の輿になれるかをかけた熱い戦いとなった。京華時報が報じた。
同面接は北京西駅近くのホテルで行われた。同倶楽部によると、同面接では▽イメージ▽感情▽心理▽健康▽生活---の5分野をチェックした後、総合力の高い女性が選ばれた。入会できた女性は、独身の男性企業家とのお見合いパーティに参加することができる。
同日午前10時ごろ、面接開始まであと30分あるにもかかわらず、面接会場はすでに3-40人の女性でにぎわっていた。
参加者の女性らは取材に対して、「自分の人生にぴったりの伴侶を探すのが目的」と語った。うち、北京舞蹈学院(Dance Academy)を卒業し、現在は金融投資に携わっているという陳さんは、「要求が高い」というのと「お金第一」というのは異なる概念。意中の企業家を探すのはお金のためではなく、優秀な伴侶を見つけるための方法の1つにすぎない」と述べる。
「女性を商品化」と反対の声も
面接が実施され大ホールに貼られていたポスターには、「年齢25-30歳。身長165-172センチ。学歴本科(4年制大学)。美しく、プロポーションが良い。教養があり、言葉遣いが上品。両親が健在」と、参加者の条件が明確に記されていた。
このあまりに明確な女性に対する条件に、参加者は「合理的」と納得の様子を見せる一方、これでは女性が物のように扱われているとの声もある。同じく独身女性の儲さん(31)は、「女性を商品のように扱っている。お金持ちの男性は良い『商品』を選び、一方の女性はお金のために、相手の要求に合わせて仮面をかぶる。これでは、愛や結婚生活における実際の感情がなおざりにされている」との見方を示す。そして、「家柄や身分が釣り合っており、共通の話題があるというのが、結婚生活を成功させる秘訣」と語った。
一方、同倶楽部は、「現代の人々はペースの速い毎日を送っており、意中の女性と出会ったり、交際したりする十分の時間がほとんどない。そのため、同活動は、『美女』と『英雄』が出会えるプラットホームを構築するのが目的。今年、北京で行った同活動には、女性2200人以上の申し込みがあった。その平均年齢は28歳で、本科以上の学歴所有者が75%を占める」としている。
また、カップリング率の高さやその厳粛性に疑問の声が上がっていることに関して、同倶楽部の責任者は、「2012年、中国全国で入会した100人の男性のうち、16カ月以内に交際が始まった男性が86人おり、そのうちの51人が結婚した」と、功績を強調した。
それでも、取材に応えた多くの若い女性はいずれも、このような出会いの方法は「受け入れられない」とし、「このようなお見合いに参加するのは、自分の人格を否定するようなもの」と憤慨する女性もいた。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年7月1日