中国、お見合い番組に「さくら」 複数番組で引っ張りだこ
福建省の衛星放送局・東南衛視の大人気お見合い番組「約会万人迷」の男性参加者として出演した朱旦旦さんが、浙江省の衛星放送局が放送するお見合い番組「転身遇到ta」にも出演していたことを、中国のネットユーザーが最近、突き止めた。ネット上では、「お見合い番組専用人員」で「さくらではないか」とのうわさが広がっている。長沙晩報が報じた。
視聴率戦で勝利を収めようと、中国の各テレビ局は2013年、新番組の制作に躍起になっている。しかし、実際には、他局の番組とかぶってしまった番組も少なくない。例えば、浙江省の衛星放送の新番組「中国星跳躍」と江蘇省の衛星放送「星跳水立方」はどちらも、人気芸能人が水泳の飛び込み競技に挑戦するという内容だ。
番組の内容が似たり寄ったりとなると、見どころは出演者に集中してしまう。ネットユーザーが「さくら」ではないかと疑う朱さんは、「転身遇到ta」以外に、「江蘇衛視が放送する『非誠勿擾』と浙江衛視が放送する『愛情連連看』のうち、好きなほうを選べる」と中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」でつぶやいている。ネットユーザーがミニブログ上に投稿している資料のうち、朱さんが頻繁に交流しているあるユーザーが「黒幕」と見られ、上記番組など中国の多数お見合い番組に出演するための裏事情が記録されている。
業界関係者は、「お見合い番組が人気を博すにつれ、お見合い番組専用人員が出現している。初出演の参加者に比べて、専用人員は番組の流れを熟知しており、カメラが回っていても臨機応変な対応ができる。また、専用人員は視聴者の心をつかめる話題を知っており、各番組の引っ張りだこになるのも必然的」と暴露している。
一方、多くのネットユーザーからは、「『さくら』の出演が増えれば、本当にお見合いが必要な人にそのチャンスが回って来ない」との声が上がるなど、氾濫するお見合い番組への不信感は募るばかりだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月1日