中国人民大学が「美しすぎる卒業生」で新入生募集PR

　北京の中国人民大学（以下、人大）は23日午後、公式サイトのホームページに、「美しすぎる卒業生」の画像をアップ。ネットユーザーらの間で「人大女神」と呼ばれるなど、話題を呼び、一時サーバーがダウンするほどアクセス量が急増した。新京報が報じた。

ネットユーザー「こんな大学に、行きたくない男子はいない」

　現在、中国は各大学が新入生募集のシーズンを迎えており、ネットユーザーの多くは、各大学が新入生の呼び込みのためにさまざまな手段を用いていると見ている。「人大女神」に関しても、ネットユーザーからは、「こんな大学に、行きたくない男子はいない」との声が上がっているほか、人大に通う学生からも、「この女子大生は、うちの卒業生の優雅で純粋なイメージを代表している」とするなど、好評を博している。

　同卒業生は、人大の芸術学院音楽学部でコントラバスを学んだ康さんで、同級生からは、「康康」と呼ばれている。ネット上では、今年卒業した康さんの卒業写真のほか、康さんのプライベート写真も数々流れている。

康さんの写真はプロのカメラマンが撮影

　一方、同サイトにアップされた康さんの画像を撮影したのは、人大を2011年に卒業した毛岩政さんで、現在、中国最大のメディア画像配信サービス・CFP（国務院新聞弁公室図片庫）の契約カメラマンとして活躍している。卒業シーズンの6月になると、卒業写真の依頼を数多く受けるといい、康さんも依頼者の一人だ。

　毛さんは23日午後、黒をベースに赤のラインが入った人大のアカデミックドレスを着た康さんと、人大の西門から撮影を開始。キャンパスの各撮影スポットを経て、東門まで行き、計3-400枚撮影したという。うち、2人のお気に入りの写真は、西門で、長い髪をなびかせながら、振り返る康さんを捉えた写真と、康さんが校舎の前でトレンチャーキャップを投げている写真の2枚だ。

　毛さんは在学期間中、学校党委員会の宣伝部で実習をした経験があり、同部の教師から、いい写真があれば、学校のサイトに送るようにと依頼を受けていたため、同写真2枚を同教師に送ったという。その写真が、ネット上で大好評となっている事に関して、毛さんは、「自分が撮影した写真がネット上で広く注目されるとは」と、「意外だった」ことを強調した。

美人女子大生でイメージアップを図る大学のサイト

　一方、同済大学の公式サイトのホームページには、アカデミックドレスを着た男子卒業生6人の画像がアップされており、ネットユーザーからは、「人大女神」と比較した突っ込みが数多く寄せられている。

　人大のように、公式サイトのホームページに美女の画像をアップしている大学には、北京外国語大学（以下、北外）や中国政法大学（北京）などがある。北外のサイトには、長い髪をなびかせながら、満面の笑みを浮かべている女性が、政法大学のサイトには、アカデミックドレスを着た清楚な女子大生がそれぞれ登場している。

　また、美しいキャンパスで知られる武漢大学（湖北省）や厦門（アモイ）大学、南京大学などの公式サイトのホームページには、校内の名物建築物が掲載されているほか、復旦大学（上海）などは、最近の学校のニュースを示す画像が掲載されている。一方、中国科学技術大学（安徽省）や北京師範大学などの公式サイトのホームページは、文字がほとんどで、厳粛なスタイルとなっている。（編集KN）

　「人民網日本語版」2013年6月26日