都市の規模区分を再規範化 人口500万以上を「特大都市」に
早急な改正を目指し、現在社会から広く意見を求めている「国家新型都市化中・長期計画(以下、計画と略)」では、都市規模区分の基準に対する再規範化が行われた。中国の新しい都市規模区分は、従来の行政等級による枠組みを打ち破るもので、各都市が備えた受入能力や人口集中能力などの指標にもとづいて分けられる。新華社が伝えた。
国家発展改革委員会(発改委)関係者によると、従来の都市規模区分はもはや、都市の発展・管理ニーズに対応できるものではなくなったという。産業誘致などの問題から、ますます多くの人間が一つの都市に集まるようになったため、一部の都市では、その都市の規模区分と人口集中力との格差がかなり大きくなり、「鎮」の中には人口が100万を上回るところも出現している。
「計画」によると、都市の規模区分は、市街地の居住人口規模に基づき定められる。1990年代の都市区分と比べると、「小都市」の人口規模は、従来の「20万人以下」から「50万人以下」に引き上げられ、「中都市」は、従来の「20万人から50万人」から「50万人から100万人」に、「大都市」は従来の「50万人から100万人」から「100万人から500万人」に、それぞれ改められた。また、人口500万を上回る都市については、「特大都市」という区分が新たに設けられた。
発改委関係者は、「今回の都市規模区分の再規範化では、都市規模を認定するにあたり、都市の等級による制限が撤廃される。今後は、市場配置や都市が備えた受入能力・人口集中能力などの指標を純粋な拠りどころとして認定される」と指摘した。
○影響:1万9千の「鎮」の多くが「市」に昇格
発改委関係者は、「中国の都市の数はわずか658だが、一方、面積や人口が全く違う日本には、2000以上ある。今回、認定基準が改められると、1万9千あまりの小城鎮が『市』に昇格する見通しだ」と指摘した。
「鎮」と「城(都市)」は漢字1字の違いだが、受ける恩恵には格段の差がある。三甲(三級甲等=最上級ランク)病院の建設や警察力の配置など公共サービスの面で、鎮には制限が設けられている。例えば、中山市小欖鎮の居住人口は、2011年に実施された第6回国勢調査の時点で31万5600人だった。新基準による都市規模区分では、同鎮は「中都市」に属することになるが、これまではずっと「鎮」の扱いだった。このため、公安や派出所では、鎮レベルの配置計画による制限を受け、十分な数の管理員を招聘することができなかった。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年7月8日