夫婦の收入格差が不和の原因に 理想は「1.5:1」=中国 (2)
■妻の收入が夫の倍 やり手女性も家ではおとなしい羊に
一方、武漢市武昌区に住む栄さんの状況は陳さんと正反対で、収入が多くなればなるほど、家の中での立場がなくなるという。
栄さんは今年初め、部門責任者に昇進し、十数人の部下を持つようになり、收入も1カ月1万元(約16万円)を超えた。一方、夫の王さんは、ある企業で運転手をしており、收入は栄さんの半分にも満たない。
しかし、外では強い女性に見られるという栄さんだが、家に帰ったとたん「綿羊」のようにおとなしくなる。栄さんは、「付き合っている時から、夫が亭主関白であることに気付いていた。それに結婚後、夫の両親と同居しているため、自分の立場はもっと低くなった」と辛酸を語る。
「今年に入って、夫は以前にもまして亭主関白になった」と栄さん。「昇進後、夫は家庭での自分の立場を固めることにさらに躍起になり、何もかも彼の言うことを聞かなければならない。そのため、2人の間に亀裂が生じるようになった」。ただ、「私の仕事が忙しいため、家の事の多くを夫が世話してくれていた。だから不満が生じるのも普通のこと。今後は、注意しなければならない。会社での上司の雰囲気を家に持ち帰ることはできない」と反省もしている。
■夫婦間の収入差 理想は「1.5:1」
では、陳さんが言うように夫婦の収入の比率はどれくらいが適当なのだろう?市民20人を取材した。
回答した20人のうち、15人は夫の収入が妻より「多い」と答えた。また、14人が、夫と妻の收入の比率は「1.5:1」が最も良いと答えた。うち、秦さん(男性)は、「夫の收入が妻より多いというのは、『男性が家族を養う』という中国の伝統的な概念にも則している。ただ、差が余りにも大きいと、妻が過度に依存したり、立場が全くなくなってしまったりし、夫婦が良い関係を保つのが難しくなる」との見方を語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年7月19日