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「子供の天真爛漫さ」までは奪えない地震 甘粛省岷県を取材

 22日に甘粛省定西市岷県で発生した地震は、隴原黄土高原で平和に暮らしていた住民たちに、大きな傷をもたらした。長江日報が伝えた。

 ここでは、暴雨、土石流、遮るもののない山風など、計り知れない自然の破壊力が残した痕跡があちこちに見られる。脆弱な生態系の黄土高原に残されたものは、ねじ曲がった溝と谷だけだ。22日に発生したマグニチュード(M)6.6の大地震は、土煉瓦でできた村落の家屋をことごとく倒壊した。風が少し吹いただけで埃が一面に舞い上がり、人々は呼吸できず、思わずむせ返ってしまう。

 キバナオウギの群生地を離れて村に向かう途中で、道端にいた小さな少女が、自分の家で飼っている羊に鉄のお碗で水をやっているのを見かけた。近づいてみると、お碗の水は澄んで綺麗だった。臆病な羊は、通行人のやじ馬見物を気にかけることもなく、お碗に首を突っ込んで水を飲み始めた。子供は楽しそうに屈託ない笑い声を上げ、後ろにいた解放軍兵士は、壊れた少女の家の跡片付けを進めていた。地震は、子供の天真爛漫さまでは破壊することはできなかった。

 政府による救援措置とあちこちからの民間ボランティアの支援は、被災者にとって心強い後ろ盾となり、人の優しさや助け合いの心がひとつの強力なエネルギーを生み出し、そのエネルギーは、郷里再建に対する被災者の自信に繋がっている。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年7月25日

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