中ロ両国、野生トラ回復に向け「生態回廊」を共同建設
中国国家林業局は、「世界タイガーデー」にあたる7月29日、「野生のトラ及びその他絶滅危惧種の野生動植物の国際保護・野生動物違法取引取締国際シンポジウム」を昆明で開催した。同会議において明らかになったところによると、国家林業局とロシア連邦自然資源・環境省はこのほど、野生のトラ及びその他絶滅危惧種の野生動植物の国際保護強化を目的として、中ロ両国の国境2カ所で「生態回廊」の建設を開始した。人民日報海外版が伝えた。
現在、野生のアムールトラは、中国に20数頭、ロシアに400--450頭棲息している。「生態回廊」を建設し、関連保護措置を実施することで、両国に棲息するアムールトラやアムールヒョウは、人間からの妨害を受けることなく自由に往来できるようになり、個体群の遺伝的交流の促進・個体群の回復が期待される。アムールトラを例に上げると、個体群の数は2022年までに約700頭にまで回復する見込み。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年7月30日