2013年8月9日    ホームページに設定人民網モバイルニュース配信メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:08:41 Aug 09 2013

中国の若者に外見の美しさ追求する傾向 過度な懸念は無用

 中国青年報社会調査センターが最近実施した調査によると、回答者の53.9%が、周囲に美容整形をしたことがある若者が「いる」と答えた。また、美容整形をする理由に関して、59.7%が「見た目で人を判断する社会の価値観の影響」と答え、75.1%が「現代社会において、容貌と個人の競争力には必然的な関連性がある」との見方を示した。燕趙晩報が報じた。

 同調査結果に、多くの専門家が予想通り「懸念」を表明し、「心理的に病んでいる」、「自己意識が弱い」、「文化に対する自覚、自身のなさの表れ」などと指摘している。ただ、筆者の意見としては、「外見を競う」ことはそれほど大騒ぎすることではなく、恐れる必要もない。

 中国は古くから個人の「道徳観」を非常に重視してきた。そのため、子供のころから「内面の美しさ」は、「外見の美しさ」よりもはるかに大切と教えられる。一方で、「美を追求する心は、人の本性」というのも、古くから伝わり人々の心に刻まれている考え方の一つだ。ここでの「美しさ」とは、「美しい景色、美しい物、美しい感情」だけでなく、「美しい心、美しい容姿」をも指す。つまり、崇高な道徳観やあふれる才能など「内面の美しさ」も、美男美女を好む「外見の美しさ」も、どちらも「美の追求」なのだ。この二者は互いに相容れないわけではなく、同時に追求しても何の問題もない。「きれいな女性が好き」、「かっこいい男性が好き」というのは、最も人間らしい感情で、 最も基本的な人間性とさえ言えるかもしれない。

 上記で言及しているように、徳や才能を備えることが「競争力」であるなら、「美しい容貌」も同じように「競争力」の一つとなるのではないだろうか。徳や才能を備えている人が良い仕事を見つけやすいというなら、容貌が美しい人も、雇用者に好まれてしかるべきなのではないだろうか。単に「見た目で人を判断する」のはもちろん間違っているが、容貌が重要な要素となる職業も数多くあることは否定できない。例えば接客業などのスタッフは、客にとって会社の「第一印象」となり、常に客の「目」を満足させなければならない。また、テレビのアナウンサーにしても、もし一般的な容貌の人と美しい容貌の人がおり、2人の資質が同じなら、恐らく後者のほうが選ばれるというのが一般的なセオリーだろう。職場だけでなく、日常生活の恋愛などにおいても、容姿の優れた相手を求めるのではないだろうか。このような状況は、誰しもあることだ。

 もちろん、?や才能が競争力になることを否定するわけではない。実際には、業界や企業、職種が異なれば、必要な「容貌」、「徳」、「才能」も異なってくる。接客業に就く女性なら、「徳」や「才能」より、「容貌」を強く求められるだろう。科学研究など多くの職業の場合、「容貌」よりも「徳」や「才能」を強く求められるだろう。これらは社会の理性的な「チョイス」であって、「徳」や「才能」こそが重要だと強調し、「容貌」を追求することを鼻であしらう必要はない。

 しかし、「容貌」の競争力よりも、「徳」や「才能」の競争力の方が長続きすることは確かだ。「外見の美しさ」のみで、「内面の美しさ」が無い場合、外見を武器に得た「競争力」は長続きしないケースが多い。

 「美を追求する心は、人の本性」だが、花のように美しくても、特に長けた能力のない人が周囲の人に好まれることはない。特に職場では、外見は美しくても、「徳」や「才能」のない人は、重要な仕事を任されることはなく、その「競争力」も長続きはしないだろう。そのため、「容貌」を追求して「競争力」を高めようとすることを懸念する必要は全くなく、人々の「IQ」や「判断力」を信じなければならない。「内面の美しさ」を好む人もいれば、「外見の美しさ」を好む人もいる。この2種類の「美」は社会において、それぞれ適所を持ち、どちらも他の人に好まれるに値するもので、恐れるべき点は何もない。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年8月9日

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古