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日本の若者 向上心がないのは「温室育ち」のせい?

資料図:日本の若者

 日本の若者からは、向上心が欠如した印象を受ける。共同通信社は22日、「高校生を対象に実施した意識調査によると、回答者の過半数は出世したくないと回答した」と報じた。日本の若者の間で、「後ろ向き」な風潮が生じている。環球時報が伝えた。

 一般社団法人日本経営協会が約3年間の勤務歴を持つ職員を対象に実施した調査によると、回答者の37.4%は出世したくないと回答した。ヤフージャパンが今年1月に実施した調査でも、回答者の57%が役職につきたくないとし、7%が役職などどうでもよいと答えた。つまり60%以上の人が、役職につきたくないと感じていることになる。ヤフージャパンの調査対象者は4万人に達し、彼らが「後ろ向き」な理由は「給料が安くても楽しければよい」、「仕事は自分のためにするもので、他人のためにすることではない」、「出世しても残業代は支給されず、しかも同期入社した同僚から妬まれる」とさまざまだ。

 日本の若者の中にはオタク、弁当男子、イクメンがいる。記者は保険会社社長の御曹司と知り合いだが、彼は大学卒業後に父の手配で事務職につけられた。彼はこれが不満で、大工になった方がましだと感じている。記者が慶応大学の学生と交流した際、彼らは役職や高給に対してそれほど熱意を持たず、ボランディアを志す人も多かった。またアフリカへの寄付を計画している人もいた。

 日本では近年、海外留学生が減少している。エコノミストの大前研一氏は、日本人学生に海外留学を呼びかける記事を書いた。記者のある日本の友人は中国で勤務し、家族と同居することを希望していたが、高校生の娘に反対され、諦めることになった。彼の娘は、日本が世界で一番良いと感じているそうだ。

 日本の若者の「向上心がなく、競争を避け、現状に安んじる」といった現象について、伊藤忠商事の岡藤正広社長はコラムの中で、「現在の日本の若者は温室で育てられ、ハングリー精神を持たない。人々の生活が豊かになり、若者は闘志を失った。これにゆとり教育が加わり、競争心が生まれにくくなっている」と指摘した。しかしこの観点に反対の立場を示す人もいる。人材コンサルタントの常見陽平氏はメディアの取材に応じた際に、「このような評価は客観的ではない。日本の若者には、多様化・多極化の特徴が見られる」と語った。日経BPネットは、「若者の就職目的は多様化しており、かつての出世や金稼ぎだけではなく、生活の品質や自らの存在価値を重視している。その仕事がつまらないと感じれば、長続きはしないだろう。面白く自分の好みに合うことは、出世やカネよりも魅力的だ」とした。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年4月24日

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宮田聡美   2013-04-24121.32.133.*
小さい時から親に聞かされたのは、「伸びれば垂れる稲穂かな」、「出る杭は打たれる」、「能ある鷹は爪隠す」類の言葉でした。長年、他人と同じであること、他人より優れないことを善とする教育をしたのだから、当然の結果だと思います。今更向上心を持て、と言われても困るのは、若者だけでなく、中高年でも少なくないでしょう。
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