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ヨーカドー 売上不振で北京地区の複数店舗を閉鎖

人民網日本語版 2014年09月02日08:23

大雨が降り続いた先月31日、5年にわたり営業を続けてきた日系スーパー・北京イトーヨーカドーの北苑店が営業を終了した。同店は当初、日本のヨーカドーのやり方に合わせて営業を行っていたが、オーナーである陽光新業地産株式有限公司のショッピングセンターの発展スタイルと合わず、オーナー側は別の戦略的パートナーを探すことになり、プロジェクトを一括して新パートナーに託すことにした。「北京商報」が伝えた。

閉店当日の午後5時、閉店時間を3時間後に控えて、北苑店には次々と客が訪れた。店舗入口には、閉店することになった北京ヨーカドーの3店舗から消費者の愛顧に対する感謝の言葉が張り出されていた。それによると、北苑店は2009年9月16日に仮営業をスタートし、25日に本営業が始まった。5年の歳月が流れ、同店は先月31日に幕を閉じることになった。

同店に足を踏み入れると、閉店感謝キャンペーンの赤い文字が至る所に張られていた。店員の店じまいの動きに合わせて、客たちは最後の買い物に狂奔した。営業は終わりに近づいていたが、店側は心を込めたサービスを提供し、各種設備は平常通りに動いていた。スシ販売コーナーでは2人の板前がスシを握り続け、生鮮食品の棚には新鮮な海鮮が大量に並び続けた。

ヨーカドー関連部門の責任者によると、1カ月半の閉店セール期間中、北苑店の売上高は普段の4倍に跳ね上がった。31日の閉店当日の来店者数はこれまでの実績を上回ったという。注意してみると、閉店当日の来店者は争って買い物をするだけでなく、記念写真を撮る人も多かった。消費者の一人は、「毎日こんなにたくさんの人が来ていれば、閉店にはならなかったのに」と残念そうに話した。

経営構造の調整を受けて、北京ヨーカドーは5月にも望京店を閉店にしたばかりだ。来年初めには西直門店も閉店する予定で、北京ヨーカドーの布陣が5つの総合店舗と1つの食品店舗に縮小することになる。北京ヨーカドーで最も好調な店舗の売上は四川省成都市における最も好調な店舗の3分の1に過ぎず、北京の7店舗の売上を合わせても成都5店舗の半分にしかならない。業績不振を受けて、北京ヨーカドーは縮小戦略を採り、重要店舗に経営の重点を移すことを決定。業界関係者によると、北京ヨーカドー不振の主な原因は、グループと戦略の2つがある。ヨーカドーは中国市場で北京グループと成都グループの2つを立ち上げた。7~8年前に、北京グループが市場戦略を速やかに調整していれば、今日のようなことにはならなかった。だが価格競争ばかり行っていた北京グループは、08年以降に業績が一気に悪化。北京市場での窮状により、ヨーカドーは戦略の調整を余儀なくされた。北京グループを統べる華糖洋華堂商業有限公司の今井誠副董事長(副会長。総経理<社長>を兼任)は、「北京ヨーカドーの各店舗を視察した時に最も強く感じられたことは、各店舗が細かい点ばかり重視し過ぎることだった。古くさい決まりを重視して、新しい物や事に対する感度が鈍っていた。価格を重視するあまり、ブランドや商品の選択で、自分たちに自己制限を課してしまった」と話す。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年9月2日

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