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日本の旅行業:「国民の海外旅行は民間外交」 (2)

 越智氏は、「海外旅行は、関連業界に利益をもたらす商業イベントで、金儲けの手段にすぎない、という見方だけでは不十分だ。実のところ、国民の海外旅行は国家のイメージ形成にとって極めて重要な役割を果たしている。日本の旅行業界の間では、『国民の海外旅行は民間外交の一つであり、国家のイメージ形成と深く関わっている』との意識がかなり浸透している。しかし、中国の海外旅行業界は、この点での認識に欠ける部分があるのかもしれない。海外を訪れる観光客ひとりひとりが、海外旅行を『個人のレジャーにすぎない』と見なすことをやめ、各人の良からぬ行為が全て国家イメージにマイナス作用をもたらすことを肝に銘じる必要がある。観光客は、自分自身が『民間外交官』であることを自覚すべきで、国家の顔に泥を塗るような恥ずべき行為を慎み、さらには良好な国家イメージ形成のために努力すべきだ」との見方を示した。

 越智氏はさらに、「日本では、学校教育の場で、公共意識を養うことを非常に重視している。例えば、学生は学校教育を通じて、『時間を守る』『順序良く並ぶ』『公の場では大きな声を出さない』などの好ましい習慣を身につけている。中国政府が提唱している『マナーを重視し、新風を起こそう』活動は、重要な意味を持ち、好ましい公共秩序や社会的習慣の形成に効果的だが、好ましい公的秩序を根本的に見につけさせるには、学校教育において、『時間を守る』『秩序を保つ』などの良い習慣を、子供達に徹底的に教え込む必要がある」と指摘した。

 興津氏は、「中国人観光客の素質はこれまでに大幅に高まった。特にショッピングの時のマナーは顕著に向上している。5、6年前は、銀座で買物をする中国人はあたり構わず大声で話をしていたが、今ではぐんと声を抑えて会話するようになった」と述べた。

 全日空中国室の朱金諾・常任理事は、「航空会社も、中国人観光客が時間にルーズなことについて、頭を悩ませてきた。今後、より多くの海外を訪れる中国人観光客が、『周囲の人に迷惑をかけない』ことを最も基本的な常識として心に留め、『時間に対する自己管理をしっかり行う』『他者にも自分自身にも便宜を図る』などを実践することで、中国人観光客の素養がますます高まることを期待している」とコメントした。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年8月27日

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