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「パンダ大使」ワシントンのイベントで保護訴える


 米国首都ワシントンD.C.の中心部に位置するワシントン記念塔前の芝生広場で現地時間7日正午、「パンダ大使」となったニュージャージー州のメリッサさん(25)とフランス人のジェロームさんが、ジャイアントパンダの習性や飼育知識を普及させるイベントに参加。集まった「パンダファン」の質問に答え、自身が実際に経験したパンダの飼育に関する情報を共有した。人民日報が報じた。

 中国四川省の成都パンダ繁殖育成研究基地は昨年9月、「世界パンダ大使(パンバサダー)」を世界で募集し、116万人の応募を集めた。熾烈な競争を勝ち抜いたメリッサさんやジェロームさんはまず、同基地で数カ月の訓練を受け、「パンダ大使」として今年の8-9月、香港やシンガポール、米国のワシントン、アトランタ、フランスのパリ、スコットランドのエディンバラなど世界の10以上の国や地域で宣伝・交流活動に参加している。

 大学でホッケーのアシスタントコーチを務めていたというメリッサさんは取材に対して、「『パンダ大使』の活動を通して、パンダを保護するための多くの専門的な知識を知ることができただけでなく、パンダに関心を示し保護するための運動に参加するよう、多くの人に呼び掛けることができる」と語った。メリッサさんは数日前、アトランタ動物園の生まれて間もないパンダの双子を訪問したという。同動物園は10月から、この双子のパンダの名前を世界中から募集し、投票で決めるキャンペーンを実施する。

 メリッサさんと同じく、子供のころからパンダが好きだったというジェロームさんは、環境保護事業に携わり、幅広い知識を持つパンダの専門家だ。ジェロームさんは取材に対して、「2002年に立ち上げたパンダのサイト(フランス語)には現在、毎日500人の訪問者がいる」と明かした。同サイトには、ジェロームさんが各地のパンダを訪問した時に感じたことのほか、パンダやパンダが生存する環境の生態保護に対する見方が記録されている。「僕達は正真正銘のパンダファン。それに、僕は頑張って中国語も勉強したい。なぜなら、中国という国も好きだし、中国の人はパンダと同じでとてもかわいいから」とジェロームさん。

 イベント会場で、パンダの大ファンというシャーリーン・ヨハンソンさんに取材した。シャーリーンさんがパンダの虜になったのは、2000年12月に中国からワシントン国立動物園やってきた雄のティエンティエン(添添)と雌のメイシャン(美香)との間に2005年、赤ちゃん「タイシャン(泰山)」が生まれた時からだという。シャーリーンさんは2010年から今に至るまでの間に、7回も前出保護基地を訪れただけでなく、米国の動物園で生活するパンダ1頭ごとのデータベースも立ち上げ、各パンダの誕生日になると、自身のソーシャル・ネットサイトで祝福している。
 
 無邪気でかわいいパンダは子供の人気者でもある。フロリダ州から来たという13歳の少女は会場で、「パンダ大使」の知識や経験に真剣に耳を傾けていた。同少女は取材に対して、「本物のパンダを見たことがない。でも、今後はパンダの保護にもっと関心を持ち、大人になったら『パンダ大使』になりたい」と語った。

 同イベントを主催した同保護基地弁公室の蒲安寧主任は、「中国政府は関連の保護機構と長年努力を重ね、パンダの繁殖や飼育技術、野生のパンダの保護などの面で大きな成果を得ている。昨年、世界で人工飼育されているパンダは333頭で、今年は約350頭に増加すると見込まれている」とし、「『パンダ大使』の活動によって、パンダを保護するための運動を多くの人に知ってもらえ、多くの人に絶滅の危機に瀕している野生動物を保護する重要性を伝えることができる」と語った。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年9月10日

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