新型iPhone 予約販売台数はiPhone 5の半数のみ
中国国内の通信キャリアは、iPhone契約者向け補助金の減額による収益アップを目指している。広州日報が伝えた。
アップルが期待を寄せるiPhone 5SとiPhone 5Cの販売店での予約が17日より始まった。通信キャリアはこれに先駆けるようにして、すでに予約を開始していた。しかしメディアの報道によると、初日と2日目の予約台数は、昨年のiPhone 5の半分のみにとどまった。またiPhone 5の時と比べ、通信キャリアはiPhone 5Sの契約者に対する補助金を減額している。
◆補助金が1割減
通信キャリアが発表しているiPhone 5Sのセット契約プランを比較すると、16GBモデルのiPhone 5Sを購入し、月額289元(約4624円)の契約プランを選択したユーザーは、2890元(約4万6240円)の購入補助金を受け取ることができる。同通信キャリアは昨年、iPhone 5の同レベルのプランに対して3400元(約5万4400円)の補助金を支給していたが、今回はこれより15%減となった。つまり昨年ならばiPhone 5を1888元で購入できたが、今年は2398元かかることになる。
みずほ証券のアナリストのMarvin Lo氏は、「通信キャリアが補助金を減額したのは、補助金をより厳しく制限することで、収益力を高めようとしているためだ」と指摘した。
メディアの報道によると、iPhone 5S/5Cの予約台数は15日までの2日間で10万台を突破したが、昨年のiPhone 5の予約台数(2日間で20万台以上)と比べると半数に激減した。
携帯電話業界の関係者である李陽氏は、「スマートフォンの機種が大幅に増加する中、中国国内の通信キャリアのiPhoneに対する熱意が薄れており、市場競争が理性的になっている」と分析した。