北京市の10人中2人が高齢者 3.4人の労働力が1人の高齢者を扶養 (2)
◆3.4人の労働力が1人の高齢者を扶養
北京市民政局の李紅兵副局長は、「北京市の総扶養係数は現在43.5%に達しており、そのうち高齢者扶養係数は29.4%となっている。つまり、1人の高齢者を扶養するため3.4人の労働力が必要になるということだ」と指摘した。
李副局長は、「北京市民の4人が1人の高齢者を扶養することは、かつての御輿を担ぐ光景を連想させるが、高齢者は包装された小包ではない。多くの高齢者は苦労を厭わず社会に貢献しようという意欲を持っている。社会は高齢者に対して、正確な認識と態度を持つべきだ」と述べた。
◆高齢者が毎年10万人増加
北京市の高齢化が加速しており、今後数年間は毎年10万人以上のペースで高齢者が増加する。李副局長は、「1万日後の2040年、北京市の戸籍を持つ高齢者数が、戸籍を持つ人口全体に占める比率は3分の1を超える。そうなれば北京市民2人が1人の高齢者を扶養することになり、高齢化の重大な転換期を迎える。ゆえにこれからの10数年間は高齢化社会を迎える重要な時期であり、高齢化社会の公共サービスを整える取り組みを進めなければならない」と語った。
高齢者のみの世帯は、高齢者扶養事業の重点サービス対象となり、今後の扶養の課題になる。彼らに対するより多くの気配りと精神的な励ましが必要だ。
北京市では現在、都市部における基本養老保険の加入者数は1026万4000人に達し、対象者の97.4%が加入している計算になる。また北京市の高齢者福祉サービス機構は400カ所に、ベッド数は7万6172台に達しており、将来的には企業・社会・個人による高齢者事業の推進を支援していく計画だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月25日