北京市の10人中2人が高齢者 3.4人の労働力が1人の高齢者を扶養
北京市老齢活動委員会弁公室は24日、「北京市2012年高齢者人口データおよび高齢者事業発展状況の報告」を発表した。データによると、昨年末時点で北京市の戸籍を持つ60歳以上の高齢者数は262万9000人に達し、総人口の20.3%を占めた。高齢者数が戸籍上の総人口の2割を超えたのは、これが初めてだ。そのうち60歳以上の高齢者のみの世帯の人数は48万4000人に達し、高齢者数全体の18.4%を占めた。京華時報が伝えた。
◆1日に80歳以上の高齢者が100人増加
2012年末時点の北京市の戸籍上の人口は1297万5000人に達した。そのうち60歳以上の高齢者数は、前年比15万人増の262万9000人に達し、戸籍上の総人口に占める比率は19.4%から20.3%に上昇した。北京市の戸籍上の高齢者数が2割を超えるのはこれが初めてだ。そのうち60歳以上の高齢者は毎日400人以上、80歳以上の高齢者は毎日100人以上増加している。
2011年末から2012年末にかけて、80歳以上の戸籍上の高齢者数は3万9000人増(10.4%増)に、90歳以上の戸籍上の高齢者数は3000人増(13%増)に、100歳以上の戸籍上の高齢者数は65人増(13.6%増)になった。2012年末時点で、北京市の戸籍上の100歳以上の高齢者は544人に達した。
北京市老齢活動委員会によると、北京市の総扶養係数(15-59歳の生産年齢人口に対する、非生産年齢人口の割合)は43.5%に達し、そのうち高齢者扶養係数(15-59歳の生産年齢人口に対する、60歳以上の非生産年齢人口の割合)は前年比1.8ポイント増の29.4%に達した。
◆高齢者数 2040年には560万人に
高齢者のみの世帯(子供が独立後の高齢者夫婦の世帯を含む)の人数は、前年比3万4000人増の48万4000人に達し、高齢者数全体の18.4%を占めた。
北京市老齢活動委員会弁公室政策研究室の責任者は、「北京市の戸籍を持つ高齢者数は2020年に380万人に達し、北京市の戸籍を持つ総人口の4分の1に当たる25%を占める。2030年には30%の480万人に、2040年には35%の560万人に達する」と予想した。