生活水準向上で「一人っ子同士」夫婦の第ニ子出産ブーム
貴陽市では、1980年代生まれの「一人っ子」同士の夫婦が2人目の子供をもうけるケースが、この2年間で増加の一途を辿っている。同市雲岩区計画生育部門の統計データによると、2011年9月から2012年9月までの間に、同区で第ニ子の出生届を提出した夫婦は600組以上、今年9月末の時点で700組を上回った。貴陽晩報が伝えた。
雲岩区計画出産部門の担当者は、「計画出産政策の実施以降、1980年代に生まれた人は、ほとんど一人っ子だ。一人っ子第一世代が結婚・出産適齢期に入っていることから、結婚・出産の早い一人っ子同士の夫婦は、すでに2人目の子供をもうけている」と述べた。
また、同担当者は「一人っ子同士の夫婦が第二子をもうけるケースが増加している主な原因は、人々の生活水準が高まったことにある」と指摘した。
1980年代生まれの「一人っ子」同士の夫婦が2人目を出産するという問題の背景には、個人それぞれの思惑が存在する。「もちろん、子供は2人もうけて、幼い兄弟が共に成長する姿を見たいと思っていた。子供には、私達一人っ子の寂しさを経験してほしくない」と語る米さんは、最近2人目を妊娠した若いママだ。3年前、初めての赤ん坊を出産した直後に、2人目を産むことを計画したという。このほか、「2人目を産みたいと思う主な原因は、1人目の出産・育児経験があるからだ。2回目の出産・子育ては、1人目よりずっとスムーズに行く。また、上の子供の洋服やおもちゃが全て使いまわせるし、ずっと気楽に感じる」と指摘する「一人っ子」同士のカップルもいた。
しかし、1980年代生まれの若夫婦の中でも、「2人目は産まない」と明確に決めているカップルもいる。「子育て・教育コストが高すぎる」「仕事上のストレスが大きすぎる」が、その主な原因という。ともに1980年代生まれの劉さんと夫には、10カ月の赤ん坊がいる。夫婦の月収は計1万元(約16万1千円)前後で、子育て費のほか、毎月2千元(約3万2千円)の住宅ローンを返済している。劉さんは、「今、たった一人の子供を育てるため、こんなにお金がかかっている。2人目を産む考えは毛頭ない」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年10月22日