中国語が英語に及ぼす影響力、ますます拡大 (2)
○拡大する中国のグローバル影響力、加速する異言語の相互浸透
北京外国語大学中国語言文学学院の魏崇新・院長は、「このような動向の根底には、政治・経済・文化など多方面で、中国が世界全体に及ぼす影響力が日増しに拡大している事実がある」との見方を示した。
魏院長は、「中国を訪れる、あるいは日常生活で中国と密接な繋がりを持つ英語話者がますます増えている状況で、中国語と英語の相互浸透が進むことは、ごく自然な成り行きだ」と続けた。
グローバル・ランゲージ・モニターのポール・JJ・パヤック会長は、「中国語から英語へ、英語から中国語への翻訳が困難な原因のひとつに、両語が異なる言語体系から発展した言語であることが挙げられる」と指摘した。
パヤック会長は、これについて、「インド・ヨーロッパ語族に属する英語は、ギリシャ語・ラテン語・ユダヤ?ロマンス語などとの関わりが深い。一方、中国語は、全く異種のシナ・チベット語族に属している」と説明した。
今年、対外経済貿易大学を卒業したカナダ出身のリサ・ホフマンさん(24)は、大変流暢な北京語を話す。彼女は、「中国語と英語は全く異なるタイプの言語なので、特に、中国で生活する外国人にとって、中国語の語彙を覚えることは非常に困難だ」と語った。
ホフマンさんは、「私の母を例にあげると、母は全く中国語を話さない。中国語の単語を覚える時には、英単語をヒントにする。『knee』と『how』を組み合わせて、中国語の『Ni Hao(こんにちは)』と覚える、といった具合だ。だが、一方で、簡単に覚えられる言葉もある。例えば、『白酒(baijiu)』などは、日常生活で頻繁に接しているので、すぐに覚えることができた」と続けた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月8日