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香港、英語より「中国語」の方が上手な人が増加

 香港紙「経済日報」の報道によると、香港特別行政区政府統計処は2日、香港人が使用している言語に関する調査報告を発表。6-65歳の回答者のうち、自分の英語が「上手」「非常に上手」と答えた回答者は23.7%にとどまり、中国語の標準語の24.1%をやや下回った。つまり、英語の能力より標準語の能力が高い香港人が増加しているということだ。中国新聞網が報じた。

 一方、会話や筆記の面でも、約2割の回答者が、自分の英語には「遜色がある」と回答。在職中の回答者のうち、8割が「筆記の勉強が必要」、6割が「会話の勉強が必要」と答えた。在職中の香港人が「自分は英語が上手でない」と感じている事に関して、あるヒューマンリソースアドバイザーは現状を認めた上で、「中国大陸部の企業の比率が高まっているため、標準語の必要性が英語の必要性に今後追いつく」と予想。「30-45歳の中級の職を担う従業員は、英語、標準語、広東語の3言語のスキルを有していなければ、求職時に自分の優位性を高めることはできない」としている。

 同調査によると、香港人が最も得意とするのは広東語で、「上手」「非常に上手」との回答が85.9%あった。

 一方、学生に限ってみると、学生110万人のうち、87%が広東語の会話が「上手」「非常に上手」と回答。一方、標準語は28.3%、英語は26.3%だった。

 仕事や同僚との雑談で主に使う言語に関して、15-65歳の在職中の回答者の回答で最も多かったのは「広東語」で、「英語」「標準語」と続いた。また、6割が、英語の勉強が必要と感じていたのに対し、標準語の勉強が必要と感じているのは3割にとどまった。

 「中原人力資源顧問」の周総経理は、「香港の経済や仕事環境は既に変化し、標準語を話す機会が英語よりも多くなっている。観光客の接待を例にすると、中国大陸部からの観光客は外国の観光客よりも多い。最も直接的な影響を受けるのは観光業や小売業、飲食業、ホテル業。これらの業界の実際の仕事環境は過去とは異なる」と指摘する。

 また、「将来的に、標準語の必要が英語に追い付き、香港の第2の主用言語になるだろう」と予測。理由として▽自由旅行者や香港の学校に通う大陸部の学生の継続的な増加▽外国人の香港での就職が過去のように容易でなくなっている---ことを挙げた。さらに、深セン住民が一度ビザを獲得すれば1年以内に何度も香港を訪問できる政策が実施されれば、標準語の必要は一気に高まると指摘している。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年5月3日

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