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「オヤジ女子」はなぜ人気か (2)

▽「オヤジ女子」はなぜ人気に?

 「オヤジ女子」がインターネットや現実生活において人気となった速度は想象をはるかに超えている。有名人としてはすでに「春哥」「曾哥」「範爺」などが出現しているし、一般の暮らしの中でも「爺」を自称する「オヤジ女子」は少なくない。「オヤジ女子」はどのように出現し、なぜ人気となったのだろうか。

 武漢康徳同済の心理コンサルタントで国家一級心理コンサルタントの沈夢さんによると、めまぐるしく変化する現代社会では、競争が激烈で、プレッシャーが大きく、女性は男女の競争の中で多くは劣勢に立たされている。よりうまく競争に生き残るため、女性は、独立した自主的で力強い「オヤジ女子」へと自らを鍛錬せざるをえなくなっている。

 武漢大学の哲学博士で華中農業大学社会学系の蕭洪恩教授によると、「漢子」は、中国文化においては主に男性を指し、とりわけ「真」の男性を指す言葉である。この言葉は、男性に対する一種の心理的・文化的な評価を含んでおり、男性を褒めるのに「この人は「漢子」だ」と言ったりもする。「漢子」は、男性の水準を形容する一種の程度副詞であり、人に対する社会の評価を反映する民俗的な基準でもある。

  「従来型のフェミニズムの『女性も天の半分を支えることができる』という視点と異なり、「オヤジ女子」がまず強調するのは、私は女子であり、それから「漢子」であるということ。そこで訴えられているのは「男性とは異なる女性」ということです」と蕭教授は付け足す。

 専門家によると、現在の若者は多くが一人っ子家庭の出身で、男の子の多くは小さい頃から過度な保護を受け、大人になってからの男性らしさが不足している。そのため、男女のかかわり合い、例えばカップルや同僚の関係においても、「猟奇的な彼女」や「オフィスのオヤジ女子」といった現象が現れやすい。

 「「オヤジ女子」の形成には個々の家庭の教育もかかわりがあります。多くの保護者が、女の子の独立心と自己鍛錬の姿勢を小さい頃から育てることを重視しています。また現代は多くの女性の収入が男性を超え、男性に依存する傾向は相対的に低まっています。「剰女」(売れ残り女)になった「オヤジ女子」が、愛する人が見つからなくても一生ひとりで過ごせる、どちらにしろ自活はできる、と考えるケースも増えています」と心理コンサルタントの沈夢さんは指摘する。

 専門家によると、人気選抜番組「超級女声」の放送以降、ニュートラル志向のファッションが人気となり、多くの若い女性が中性的な扮装を好むようになっている。中性的な扮装をした女性たちは自然、女性の性格のうちのなまめかしく柔らかい部分を隠すようになる。

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