「オヤジ女子」はなぜ人気か
最近、こんな女性たちが注目を集めている。彼女らは女性の外見をしてはいるが、甘えてみせたり、「萌え」を売りにしたり、他人に可愛がられるようなことには見向きもしない。彼女らは細かいことは気にもせず、ゴキブリをしとめるのも怖がらず、機械にも強く、荒仕事もすんなりやってのける。剛毅で寛容な心を持った彼女らはまさに「男の中の男」。そんな彼女らを指すのが、最近はやりの「オヤジ女子」(女漢子)という言葉だ。新華網が伝えた。
▽「オヤジ女子」、堂々登場
「オヤジ女子」は、外見は女性だが性格は男らしい女性たちを指す。
「私たちは、あまり細かいことにはこだわらず、性格はまっすぐで開放的、態度はいつも楽観的、責任はきちんと果たし、普段からオーラがあると言われ、自分をわきまえた優雅さを持ち、温かさや気配りも忘れず、職場では決断力と冷静さ、論理の明晰さを発揮し、男たちと同じように奮闘することができ、さらにはそのオーラは男たちを超え、暮らしの中でも仕事での一面を自在に発揮する--」。SNSサイト「豆瓣網」のコミュニティ「オヤジ女子キャンプ」の自己紹介だ。
ある人は「オヤジ女子」を男性と女性の外に位置付け、世界に生存する第三種の人だと主張している。ある人は「オヤジ女子」を「wo-man」と英訳してみせた。スペルは女性(woman)と変わらないが、一本の横棒が「wo」と「man」を隔てており、彼女の中にmanの特性があるというのである。
「オヤジ女子」を自称するある人はインターネットで、「私は小さい頃から甘えてみせることができなかった。後になって、甘えてみせた方が努力するよりも簡単だということもわかった。でも甘えるというのは私にはやっぱり無理」とコメントしている。
仕事の時は馬のようにひたすら働き、仕事が終わったら買い物をして夕食を作り、洗濯物を洗って掃除をし、電球や水道管も自分で換える--社会人となった「オヤジ女子」の多くはこのような男っぽい生活をしている。彼女らは一方で不満を言いながら、もう一方で控えめに自負をのぞかせてもみせる。
しばらく前、「最も萌えるオヤジ女子」と題した一連の写真がインターネットで話題となった。写真はロシア人の美女で、小さく整った顔をしているが、体の筋肉は男性よりも発達しており、多くのインターネット利用者を驚嘆させ、また本当の「漢子」(男)たちを恥じ入らせもした。