中国人が韓国不動産最大のオーナーに 永住権も獲得 (2)
禹知事が率直に述べたところによると、済州島の住民の一部は大量の中国資本や中国人の到来に懸念を抱き、大量の中国マネーの流入によって済州島が第2の海南島になっていまうのではないかと危惧する。済州政府は新政策についての宣伝活動を通じて人々の懸念を解消し、「土地は持ち運びできない資産である」ことを市民に説明し、中国からの投資は現地経済の発展を力強く推進するものであるとの見方を示す。禹知事のみたところでは、済州市民の多くは中国人を含む世界各地からの投資家や観光客を友好的に迎えているという。
済州道政府の関係者によると、ギャンブル業界はこれまで深刻な経営困難に直面していたが、中国人の参加者が大幅に増えたことから、ついに赤字を黒字に転換することに成功した。ギャンブル業界は今、中国人観光客に対する営業活動を強化している。
また禹知事によると、中国人観光客は済州島にとって「貴重な宝」だ。ある調査によると、中国人観光客の消費力は韓国人の3倍以上に達する。済州島は一年中どの季節も経済的に好調であり、このことは中国人観光客がもたらす経済効果と関連がある。また済州と中国との連携は昔から緊密で、禹知事自身も妻の出身地は黒竜江省哈爾濱(ハルビン)市だという。
▽あちこちに中国語
済州島を視察すると、あちこちに中国語の表示がある。ホテルには漢字の看板がかかり、店の土産物には中国語の説明が添えられ、観光地の名称には中国語が併記されている。ロッテ百貨店などの大型ショッピングセンターや免税店では、店員のほとんどが流ちょうな中国語を話す。済州島を観光や仕事や投資で訪れる中国人の増加を受け、12年には中国駐済州総領事館も設置された。これは中国が韓国で設置した4つ目の外交代表機関だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年5月31日