電気自動車の普及を進めるにはどうすればよいか? (2)
米国政府と企業が手を結んで普及推進に努めたことが功を奏して、米国のEV保有台数は10万台を突破。あるアナリストの予測によると、13年には米国のEV販売台数が10万台に達することが期待されるという。
日本も早くからEV研究開発に着手した国だ。要所を押さえるために、日本は官民が一体となった協力メカニズムを採用してきた。経済産業省は10年4月12日、これまでの政策を土台として、日本国内の自動車産業に対する指導プラン「次世代自動車戦略2010年」を発表し、20年をめどにEVとハイブリッドカーが乗用車の販売全体に占める割合を50%に引き上げるとの方針を明らかにした。
同省は最近、車種ごとにより低い目標価格を設定すると同時に、EVと同クラスのガソリン車との価格差を政府が全て補填することを検討中であると発表した。補填額の上限は100万円(約6万6700元)という。
ドイツ、フランス、イタリアなどもそれぞれに関連の政策を制定し、高額の補助金の採用や排出基準の引き上げといった措置により新エネルギー車の発展を促進し、特にEVの発展を促進している。フランス政府は公的機関と民間の機関20カ所のためにEV5万台の購入を検討中で、EVのスケールメリットを加速するとともに、政府が率先してモデルの役割を果たすとしている。
▽技術、金融、政策の課題を解決すれば、自動車市場はモデル転換を順調に果たす
過去数年間にEVは多くの進展を遂げたが、技術、金融、市場、政策をめぐる課題をさらに解決していかなければ、自動車市場がモデル転換をスムースに果たすことは難しい。
現在、EVが直面する技術面での最大の課題は、部品のコストと性能が理想通りにいかないこと、走行距離の制約が多くの潜在的な消費者を遠ざけていること、安全性と信頼性への懸念が払拭されていないことだ。