東風日産 市場の低迷をよそに好業績
今年5月の自動車販売データが明らかになると、東風日産が東風・日産両ブランドの全車種で7万5967台を達成したことが自動車市場の注目の的となった。新型シルフィ(中国名・軒逸)、次世代ティアナ(同・天籟)、新型キャシュカイ(同・逍客)の販売台数がいずれも1万台を超え、同月販売台数の伸びを推進する最も大きな力になった。新型ティーダと新型サニー(同・陽光)がその後に続き、競争力の強さを示した。1-5月の累計販売台数は32万台を突破し、市場全体が微増にとどまる中、これほどの数字を達成するのはたやすいことではないといえる。「国際金融報」が伝えた。
東風日産乗用車公司の任勇副総経理(副社長)によると、5月の販売台数が東風日産にカンフル剤を打ち込んでくれた。7万5967台という月間販売台数は、東風日産の製品やサービスに対する市場の正面からの回答だ。新たな10年間のスタートを前にして、東風日産は傘下の車種の卓越した製品力、イノベーション、先進的なサービスをよりどころにして、新たな一章を開くものと確信する、という。
▽市場の低迷をよそに、日産ブランドは引き続き力を発揮
あるデータによると、次世代シルフィの販売台数は1万9428台に達したという。2012年7月の販売開始以来、次世代シルフィは優れた性能と群を抜いたサービスの旗艦乗用車という位置づけで、市場で高い人気を博し、販売数も高水準を維持してきた。注目されるのは、販売開始からの10カ月で17万4503台の売り上げを達成したことで、「高性能で、サービスがよく、かっこいい」という製品の力は過小評価できない。3月に販売が始まった次世代ティアナは、4月の販売台数の力強い伸びをさらに引き延ばすものとなり、5月には声も高らかに大きな前進を遂げ、月間販売台数が1万589台に達した。操作性の正確さは、消費者にこれまでにないドライブ体験をもたらしている。またティアナの魅力を体験できるコーナー「ティアナ体験館」の設置、「三冠王」と銘打った試乗チャレンジ体験の開催、ソフトウエア「ティアナ販売宝」などのイノベーション措置によって、次世代ティアナの人気と知名度は急速に上昇し、最終的に販売台数に反映された。スポーツ用多目的車(SUV)ブランドの中では、新型キャシュカイが目立った業績を上げており、5月の販売台数は1万770台で前月比15.4%増加し、今年1月以来の最高を記録した。卓越した製品力という優位点とブランドの位置取りによって、新型キャシュカイはSUV市場でしっかりと地歩を固めている。