外国産粉ミルクにもリスク NZ乳業大手の製品からボツリヌス菌 (2)
ニュージーランド政府から、Nutricia社が乳幼児用粉ミルクを回収したという報告を受けると、中国国家質量監督検験検疫総局は4日、「関連商品は一般貿易により輸入されていないが、個人が携帯・郵送・ネット通販などによりこれらの商品を購入した場合、食用を避けるべきだ」という緊急消費警告を出した。
◆外国産粉ミルクへの迷信
ニュージーランドの乳製品はその95%が輸出されており、最大手のフォンテラニュージーランドが90%の牛乳を支配している。しかし近年、「100%安全」とされていたブランド商品の安全問題が続発している。ニュージーランド初級産業部は今年1月、フォンテラ製の粉ミルクから微量のジシアンジアミドが検出されたと発表した。
中国の多くのネットユーザーは、「ボツリヌス菌は評判の悪い中国産粉ミルクからも検出されていない危険な病原菌であるが、誰もがこの上なく信頼する外国産粉ミルクから検出され、非常にショッキングだ。粉ミルクの安全性は今後、国産品か輸入品かだけでは品質を判断できなくなるだろう」と表明した。
専門家は、「海外の乳製品の品質が必ず安全とは限らず、海外ブランドを迷信する消費者の態度を改めるべきだ。消費者はより科学的な消費観を形成し、科学的・合理的に乳幼児用食品を選択する必要がある。中国国内の乳業メーカーは信頼回復に努め、輸入粉ミルクに取って代わるべきだ」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月5日