スイスUBS銀行顧問「中国の持続的な成長は世界に有益」 (2)
第三に、長年にわたって二ケタの高度成長を続けてきた後、中国の成長が減速することは決して悪いことではない。社会の福利厚生や財政、経済政策で、一般の家庭、労働者、中小企業が経済成長の主な受益者になると約束できれば、将来の生活レベルが徐々に向上することに疑いをはさむ理由がないだろう。事実、これがまさに中国の転換が受け入れられ、鼓舞される理由だ。経済成長により持続性をもたせることになり、全体の需要の成長を安定に維持することができる。これは、中国にとって有益であるだけでなく、世界にとっても有益だ。中国の輸入需要がより力強くなり、さらに重要な消費分野を推し進める商品やサービスの輸入の新しい局面が中国で形成されるからだ。
とどのつまり、中国経済はすでに「予測を超えた」全く新しい段階に入ったと私は考えている。これまでの高度成長の経済モデルは、この日増しに成熟し、環境意識が高まり続ける経済大国には適用できない。新しい、さらに持続可能な成長モデルは初期段階にある。我々はこの転換モデルを今後どのように行い、どのような変遷が起こるか、そしてどのような深刻な影響を及ぼすものかまだわかっていないが、これは中国経済の成長力を促進し、世界経済に有益であると信じている。(編集EW)
「人民網日本語版」2013年8月14日