中韓が懸念する「福島原発汚染水漏れ」 2年たっても悪夢は終わらず (2)
原発汚染水漏れ事故はすで日本の国内問題から外交問題に格上げされている。韓国政府は汚染された近海や漁場に対する影響に「強い関心」を寄せている。韓国の外交報道官は20日、韓国はすで日本政府に対して太平洋に漏れ出した放射能汚染水の説明を求めたといっている。「これは歴史上はじめての事故であり、日本は関係情報を世界に向けて公開すべきだ。」ロイター通信は、中国がファクシミリで福島原発は汚染水排出などに「関心を寄せている」と言っており、日本に「即時的、全面的、正確」に関係情報を提供するよう促している。
ロイター通信は、20日、東電は災害対応能力の欠如、原発事故の重大性を隠そうとすることで広く批判された。先月に引き続き、福島原発事故では連続した停電やその他の故障が発生している。専門家の多くは東電に放射性物質を除去する能力があるかどうか疑問を持っている。また、除染の速度を上げるために東電が使用した簡単に組み立てできる汚染水タンクは十分に丈夫でなかったという。
CNN電子版は21日、国際原子力機構は福島問題に強い関心を寄せており、「今回の事故は非常に重大」だと認識していると伝えた。同機構の研究員は福島原発周辺海域はすでに深刻に汚染されて1年余りも経過しており、東電は原発の汚染水や貯水に対する処理は不適切である。日本の安倍晋三首相は、様々な方法や最速で最も有効な方法でこの危機を解決するといっているが、専門家は「技術的な問題だけでなく政治的視点からも、福島の放射能に汚染された「汚染水」の問題は、決してたやすい課題ではない」と表明している。(編集EW)
「人民網日本語版」2013年8月23日