李総理スピーチが市場の信頼感高める ダボス会議 (2)
またAP通信によると、李総理は投資環境のさらなる改善を約束し、多国籍企業に中国でのビジネスは賢明な選択であることを証明した。また中国の地方政府の債務問題に対する外部の懸念を解消するよう努力しているとし、「全体としては安全でコントロール可能であると自信をもって言える」と述べたという。
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」のサイトに発表された論説によると、李総理のスピーチから次のことがうかがえる。現在の7.5%という経済成長率は新しい正常な水準であり、中国政府はメリットとデメリットのバランスを考えた上で新たな喚起措置を打ち出すことをやめ、経済の「中くらいの速さ」の成長を全力で確保しようとしている。
日本の共同通信社の報道によると、李総理はスピーチの中で、経済の長期的で安定的な成長を実現するためには、経済改革の推進が必要であることを強調するとともに、金融分野の改革を重視する方針を明らかにした。また、地方政府の債務は全体的にコントロール可能であることを明言したという。
日本紙「日本経済新聞」によると、李総理は中くらいの速さという表現で中国経済を語り、経済の安定的な成長の維持という目標を強くうち出した。7月と8月の工業生産などの経済データが改善したことを例に挙げ、中国経済には安定に向かい、好転する動きがみられると強調し、国内に向けて改革推進のシグナルをうち出した。また国際社会が関心を寄せる地方政府の債務問題にも自ら言及し、中国政府は地方債務をコントロールする能力があることに自信をもっていると述べた。
ケニアのナイロビ大学外交・国際関係研究院のある講師によると、李首相は、「国際問題における発展途上国の代表権と発言権を高め、一部の国のマクロ経済政策の変化が世界経済に与える衝撃を、特に振興市場国に与える衝撃をできる限り軽減させる」ことを訴え、「各国がさらに相互の開放を拡大することが必要だ」と述べた。ここから経済大国・中国がグローバル経済発展を効果的に制御し均衡させるパワーになったことがうかがえるという。また同講師によると、李総理は、中国はあらゆる形式の保護主義に反対すると発言し、今ではアフリカ諸国と中国との関係がますます密接になり、アフリカ側は中国が引き続き現在のような経済政策を実施し、推進すること、アフリカとの貿易往来を拡大すること、アフリカ製品を中国にもたらすこと、また中国のハイテク技術をアフリカにもたらすことを願っているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年9月13日
2013年夏季ダボス会議