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日本カネボウに再び白斑スキャンダル (2)

 白斑問題の「主犯」はカネボウが新たに研究開発した医薬部外品有効成分「ロドデノール」である可能性が高い。国家質量監督検験検疫総局(質検総局)がこのほど確認したところによると、カネボウはロドデノールを化粧品の新たな原料とすることを認める行政許可の申請を提出したが、中国の関連主管部門の安全性テストに合格しておらず、同成分を含む化粧品はまだ輸入衛生許可証を取得していない。よって中国の出入国検査検疫機関の検査に合格して中国国内に輸入された製品には、同成分は配合されていないことになる。だがこのほどついに、台湾地区で白斑の被害者が確認された。ある市場関係者によると、中国市場で売られている製品の品質に問題がある可能性は排除できず、消費者はカネボウ製品に対して慎重な態度を取る必要があるという。

 カネボウは大手化学メーカー・花王株式会社の子会社だ。「インプレスIC」、「ブランシール」、「SUISAI」といったブランドの製品は淘宝などのインターネット市場で非常に人気がある。これらの製品を取り扱う店舗には、「日本から直送 香港で代理購入」をうたうところもある。

 ある業界関係者は、「カネボウは中国市場でよく売られており、シートマスクなどは非常に人気がある」と話し、カネボウブランドは今年に入ってスキャンダルが相次ぎ、ブランドイメージが大いに損なわれ、今年の売上高は減少する可能性が高いと指摘した。また花王の澤田道隆社長は、美白化粧品の回収問題により、傘下のカネボウ化粧品の2013年売上高は約100億円(約6億3千万元)減少するとの見込みを明らかにした。

 前出の市場関係者によると、美白化粧品は皮膚のアレルギーを引き起こしやすい。関連のデータによると、12年に中国で使用されたスキンケア製品には約422.7トンの美白成分が含まれており、5年前の5倍以上に増えた。化粧品を国内に導入するには厳格な検査測定プロセスを経なければならず、海外で販売されている人気製品の多くが、中国の店に並ぶまでに1-2年かかっている。そこで多くの消費者が海外での代理購入を選択することになるが、製品の品質の問題に行き当たった時に誰が責任を負うのかはっきりしないことが代理購入最大のリスクだ。消費者は代理購入で海外製品を購入する際には、購入証明書を発行するよう請求し、これを保管する必要があるという。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年10月8日

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