31省区市の1-9月GDP 合計が全国上回る (2)
▽31省区市の合計が全国データを上回る
国家統計局発表のデータによると、今年1-9月のGDPは38兆6762億元だ。31省区市がそれぞれ発表した同期のデータを合計すると43兆9533億700万元となり、全国データを5兆2771億700万元上回る。このように省区市発表のデータと全国データが一致しない現象が起きている。
これについて、中国人民大学財政金融学院の趙錫軍副院長は、各地のGDPの合計が全国データを上回るという情況はかねてより存在している。統計の重複や統計の誤差がデータ不一致の主な原因だと話す。
趙副院長は次のように説明する。各省区市の統計は各地の経済主体の経済取引と経済活動に基づくが、一部の経済取引・活動は省区市や地域の枠を越えて行われる。こうした複数エリアにまたがった貿易取引が統計の重複をもたらし、地方のGDPの合計が全国データを上回るという結果を招く。また統計には一連の誤差があり、一部の省区市が業績やランキングのために故意に数字を上乗せしている可能性も排除できない。管理を強化し、統計を精確に行い、確認を強化するなどして誤差をなくし、データをできる限り精確なものにしなくてはならない。
国家統計局の馬建堂局長は、これまでもたびたび2つのデータが一致しないことに言及してきた。2012年初頭には、各地のGDP合計が全国データを約10%上回ったことについて、主な原因は行政レベルごとの計算に重複がみられるという技術的な問題、および元になったデータに誤差が存在することだと指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年11月26日