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人民元国際化で変化を迫られる多国籍大手企業 (2)

 外為管理制度の具体的な金額や政策は国によって異なる。このため実際の操作において、各地の政府にはあいまいな「グレーゾーン」が残されることになり、企業は現地政府と絶えず交渉しなければならない。前出の楊会計経理は、「多国籍グループにとって、中国での最大の困難は外国為替管理制度であり、全国統一の透明度の高い政策がないことだ。具体的にどれくらいの金額を中国の内外で流通させられるかは、現地の役人の腹づもりで決まり、明確な根拠がない。このため、われわれは一件一件、現地政府と長い時間をかけて話し合うしかない」とあきらめの表情で話す。

 企業が変化するなら、企業にサービスを提供する金融機関は企業よりも早くサービスの位置づけを改めなければならない。米ゴールドマン・サックスグループのグローバル流動性管理部門ドイルエリアのアントニオ・ニコデムス執行総裁は、「弊社の業務はいずれも企業とともに歩むものであり、人民元国際化は企業の再構築をもたらす。弊社の業務は企業の先を歩んでいなければならず、そうでなければ激しい競争の中で顧客を失うことになる」と話す。

 最近の中国の改革はかけ声倒れであるという声が出ているが、シンガポールのDBS銀行、ゴールドマン・サックス、ドイツ銀行の主要責任者は、「中国政府の現在の改革は非常に勇敢なものだ」と話す。

 DBS銀行本部企業機関銀行グループ部門の陳国慶上級副総裁は、「人民元国際化の歩みは非常に速い。どの国にもそれぞれの改革モデルがあるが、中国は非常に勇敢に改革を進めている。弊社は人民元国際化の問題を研究してすでに5年になる。実際の業務の中で、中国の改革とアジア太平洋の他の国の改革とを比べてわかることは、中国の通貨国際化の歩みが非常に速いということだ」と話す。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年11月27日

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