中国の富裕層が1億2000万人に 多くが中小都市に在住 (2)
◆世帯年間可処分所得が少なくとも2万ドルに
同報告書を作成したボストン・コンサルティング・グループの呂晃パートナーは、「同報告書の中で、中国富裕消費者の世帯の年間平均可処分所得が少なくとも2万ドルに達するとされているが、これは一つの転換点だ。この転換点に位置する中国人消費者は、最も重要な品目の消費アップグレードを加速する。最も成長が見込める品目には、自動車、海外旅行、贅沢品が含まれる」と分析した。
中国富裕消費者の多くが中小都市に住むようになり、豊かな女性消費者が主な消費決定者となる。豊かな男性消費者は新たな品目の消費アップグレードを行っており、ベテラン富裕消費者は体験型の消費を求めている。
富裕消費者の子女もまた、重要な消費群だ。同消費群は現在、富裕人口の10%を占めるのみだが、これが5年内に30%に膨れ上がる見通しだ。
この大きなチャンスを活用するため、企業はこの独特かつ変化の激しい消費群をよく理解する必要がある。企業は、いかに中国富裕消費者とのつながりを強化し、影響範囲を拡大し、ブランド情報を調整し、魅力的な体験を提供するかについて考慮しなければならない。企業はまた、デジタル化された媒体やECサイトを利用し、かつ消費者の海外ショッピングの流行を活用するべきだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月15日