中国の富裕層が1億2000万人に 多くが中小都市に在住
ボストン・コンサルティング・グループがこのほど北京で発表した報告書「中国新世代消費推進力」によると、中国の新興富裕消費者は今後10年間、中国消費市場の成長を支える重要な力となる。同消費群は2020年には2億8000万人に達し、購買力が世界消費総額の5%を占める3兆1000万ドル(約248兆円)に達する見通しだ。法制晩報が伝えた。
◆3年内に日本を抜き、世界2位の消費市場に
同報告書によると、経済成長率が低下してはいるが、中国は今後3年内に日本を抜き、世界2位の消費市場となる見込みだ。このうち消費増加の半数は、現在の富裕消費者によるものとなる。
同報告書によると、中国の現在の富裕層は1億2000万人に達し、年間平均購買力は5900億ドル(約47兆2000億円)に達する。中国は多くの富裕層を持つ唯一の新興市場だ。申告されている収入のみでも、中国はすでに5000万人の富裕消費者を持ち、インドの700万人、ブラジルの2600万人、ロシアの1000万人の合計を上回る。
同消費群は2020年に2億8000万人に達し、中国都市部の人口の35%、中国総人口の20%を占める。
また中国の富裕消費者の年間平均購買力は、現在の5倍の3兆1000万ドルに達する。同消費群の消費額だけでも、2020年の日本の消費総額に相当し、ドイツの消費総額を28%上回り、韓国の消費総額の3倍に達する。