2013年の中国経済 成長率約8%の見込み (2)
(二)企業の在庫消化段階の終了。大幅な値引きによる在庫消化に伴い、企業は高額で購入した原材料を徐々に消化した。これに世界の原油・鉄鉱石・農産物等の価格が上昇していることを受け、中国の工業生産者出荷価格は前月比で安定化し、企業の在庫消化ペースが減速する。
(三)消費成長の安定化。今年の国民所得の増加率はGDP成長率を上回るため、来年の消費の基礎が固められた。
(四)世界経済環境の変化、中国経済の発展全体に大きな影響なし。輸出額は前年と同水準を維持し、輸入額は前年をやや上回り、通年の貿易黒字が約2000億ドルに達すると見られる。世界経済がやや回復し、中国の輸出額・対外投資額の増加を促す。しかし各国が限りある世界市場で激しいシェア争いを展開し、貿易保護主義が台頭しており、中国の輸出が制約されるだろう。
(五)物価の安定化。米国等で深刻な干ばつが発生していることを受け、世界市場の農産物の価格が高位で推移している。中国の輸入依存度が高い大豆・とうもろこしの先物価格が過去最高を記録した。大豆は食用油と密接に関連しており、とうもろこしは主な飼料であるため、中国の農産物・豚肉価格は今後一定期間に渡り上昇するだろう。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月11日