浪費で内需を牽引してはいけない 経済時評 (2)
今の中国は輸出が振るわず、経済を支えるトロイカの馬3頭のうち2頭しか走っていないため、もっぱら国内消費に頼って経済を牽引するということになっている。これは確かだ。だが浪費に外側だけ立派な外套を着せてはならない。ある都市では建てたばかりのしっかりした建物を壊して新しい建物を建て、鋼材の需要を増やした、よいことをしたと言っている。ある都市では同じ道路を何度も掘り返し、今日掘って明日埋め戻すということをして、雇用が増えたと言っている。特に政府の役人が公費で盛大に飲み食いして牽引する消費などは、まったくお話にならない。
中国は発展途上国であり、もともと資源不足の圧力にさらされており、どのような浪費であれ浪費に対して寛容な態度を示してはいられない。経済発展の中では方向性をはっきりさせて節約・倹約を提唱していく必要がある。
さらに深く考えると、短期的にみれば一連のぜいたくや消費を戒めれば一部のデータは低下するが、これは完全に受け入れ可能だといえる。