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春運の神器 中国式「春運経済」の主役に

 河南省許昌市出身のネイリストの詩詩さんは、毎年の春運(春節前後の帰省ラッシュ、今年は1月26日から3月6日の40日間)の光景を振り返り、「おやつ、カップ麺、トランプ、腰掛け、どれも欠かせない」と笑みを浮かべ語った。京華時報が伝えた。

 詩詩さんの本名は王麗男(25)で、北京に来てから7-8年になる。「3年前は列車の切符を購入するために5、6時に起き、売り場が開く前に列に並びに行った。窓口に到着しても売り切れていた場合は、座席のない乗車券を購入し、腰掛けを購入する」と、詩詩さんが語った。

 中国の2013年の春運は1月26日にスタートし、3月6日に終了する(計40日間)。全国の鉄道は2億2450万人を輸送し、道路の乗客輸送量は延べ31億人に達する見通しだ。

 この壮大な「中国式帰省」には、人々の知恵があふれる「春運の神器」があり、中国独特の春運経済を盛り上げている。詩詩さんの語る「おなじみの4点」の他に、「2等席の必需品」とされるオストリッチ・ピロー(ダチョウ枕)、睡眠時に頭部と首を固定してくれる道具「硬座宝(2等席の宝)」、「立席券が数元で座席券になる」とされる「携帯式折り畳み紙椅子」が今年の「春運の神器」の仲間入りを果たし、ネットユーザーの間で取り沙汰されている。

 記者がネット上で検索したところ、頭を枕の中に埋めて眠ることのできるオストリッチ・ピローは、淘宝で1カ月内に1000点以上売れていた。ネットユーザーに「混み合った列車に乗ったことのない人間が作った」と言われた「硬座宝」も、公式をうたうサイトで月に約800点販売された。また春節には乗用車による高速道路通行料が無料化されるため、マイカーによる帰省を選択する人が増加している。そのため、自動車のシートに置くクッションやガソリン添加剤の売れ行きが好調だ。

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