春運経済学 切符の需給・公平のバランスを取る
年末が近づくと、春運(春節前後の帰省ラッシュ、今年は1月26日から3月6日の40日間)がホットな話題となる。中でも最も注目を集めるのは鉄道の切符購入に関する話題だ。話題は毎年似通っているが、その内容には変化がある。今年の話題は主に、「中国鉄道部の切符購入サイトで、切符を予約しやすくするソフトウェアが出回っているが、不公平ではないか」、「立席の切符の価格は割安にするべきではないか」という二つに絞られている。賛成派・反対派の観点には大きな開きがあるが、できるだけ安く切符を購入し、春節前に安全・スムーズ・快適に帰省しようとする目的は同じだ。しかし現在、これは実現できない課題である。遼寧日報が伝えた。
人が多すぎて需要を満たせないという法則は、鉄道にも存在する。鉄道部門の公表したデータによると、今年の春節期間は1日当たり延べ200万人の輸送力が不足する。輸送力の不足は供給の矛盾により引き起こされているが、これを解消するためには供給増・需要減の二つの手段しかない。需要について見ていくと、切符の価格は長年上昇しておらず、列車がその高いコストパフォーマンスにより第一の選択肢になっている。