ソニー 携帯・テレビ事業の融合で巻き返しを図る (2)
平井CEOは、「携帯電話とテレビの連結は、ソニーの力を示すものだ」と語った。ソニーが2月上旬に発表した最新の財務データによると、同社の2012年第4四半期の赤字額は108億円に達した。ソニーはこれにより、8四半期連続で赤字を計上したことになる。
■スマホ事業で巻き返し
ソニーモバイルコミュニケーションズの鈴木国正CEOは、指紋防止や防水・防塵機能を持つスマートフォン「Xperia Z」を紹介する際に、「音楽はソニーの中核だ。音楽を携帯電話からNFC機能を持つスピーカーやイヤホンに移す場合、これをワンタッチで実現することができる」と述べた。鈴木CEOは50年間のテレビ事業の経験を持つソニーを強調し、「画質にこだわるため、ソニーモバイルコミュニケーションズはソニーのデジタル映像チームから最良の技術者を招き、専門性の高いカメラ・センサー・プロセッサを搭載した」と述べた。
平井CEOは就任後、自社の事業をモバイル・デジタル映像・ゲームに集約させた。Xperia Zは今年、世界最大のIT・家電展示会のCESで発表されると、日本で売り上げナンバーワンを達成した。鈴木CEOは、「ソニーにしかないバッテリー技術により、ユーザーに4倍以上の接続時間、防水・防塵機能を提供した」と述べた。
鈴木CEOはまた、「ユーザーはソニーエンターテイメントネットワークのビデオアンリミテッドで、10万作品以上の映画・テレビドラマを視聴できる。当社のBRAVIAテレビチームは、50年間の専門的な知識を持ち、臨場感あふれる高画質テレビを提供できる。Xperia Zおよびソニーの力により、当社は聴覚・創造・視覚・ゲームの機能強化に成功した」と語った。
市場調査会社IDCのデータによると、ソニーの2012年第4四半期の世界スマートフォン市場におけるシェアは4.5%で、サムスン、アップル、華為(ファーウェイ)に次ぐ4位となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月14日