ぜいたく品産業支える中国の消費者 LVは半分以上
英国人ジャーナリストのルパート・フージワーフ氏(中国名:胡潤)がまとめた「2013年胡潤グローバルぜいたく品関連富豪ランキング」がこのほど発表された。それによると、10億ドル(約62億元)以上の資産をもつ富豪33人にとって、ぜいたく品は冨の主な発生源となっている。トップはルイ・ヴィトンを手中に収めるベルナール・アルノー氏。ぜいたく品ブランドに係わる富豪が居住地として真っ先に選ぶのはフランスのパリだ。ぜいたく品ブランドに係わる富豪の平均資産は、世界富豪ランキングに入った富豪の平均資産のの2倍に上るという。「南方日報」が伝えた。
フージワーフ氏は各種ランキングを手がける胡潤百冨の董事長(会長)と主席研究員も務める。フージワーフ氏によると、中国の消費者がぜいたく品産業にとって最も重要な消費群であることは間違いない。特にここ数年は海外旅行と免税店でのショッピング需要が増加を続けている。中国の消費者のぜいたく品に対する熱情は、この33人の富豪にとって大きな力強い支えになっているという。
米国のコンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーが行った中国ぜいたく品市場の調査での統計データからも、ここ数年の間にハイクラスぜいたく品が継続的に業績を伸ばすためには、中国人の力が最も必要になったことがうかがえる。
ある統計データによると、中国のぜいたく品市場(香港、澳門(マカオ)を含まない大陸部の取引規模)は2008年の1403億元(約202億ドル)から、11年は2660億元と急速に増加した。09年は世界全体の取引規模は8%減少したが、中国市場は12%増加し、その後2年間は30%前後の増加率を達成した。12年に中国人消費者は世界一のぜいたく品消費群となり、中国人は世界のぜいたく品の4分の1を消費するようになった。
フージワーフ氏は、「多くのぜいたく品ブランドで売り上げの20%以上を中国人消費者が担っている。ルイ・ヴィトンなどは半分以上を中国人が買っている」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年3月7日