香港で粉ミルクが大量に売れ残り 業界からは購入制限の撤回を求める声
香港では粉ミルク購入制限の実施以来、粉ミルク業者と小売業界が悲鳴を上げている。ある薬局では粉ミルクの売れ行きが9割も落ち込み、チェーン店の売上も大幅に下落している。業界からは政府に購入制限の撤回を求める声が上がっている。中国経済網が伝えた。
香港のあるスーパーを取材すると、複数のブランドの粉ミルクが値下げされており、2缶買うとプレゼントがついてくるものもあった。店内では粉ミルク販売員が客に売り込みを続けていた。
報道によると、港九薬局総商会の劉愛国代表は購入制限実施以来、業界での粉ミルクの売れ行きが2割落ち込んだと指摘。北角・健豊中西薬局の職員、呉さんは店の粉ミルクの売れ行きは9割も落ち込んだという。「あの時は(香港のパパやママから)粉ミルクが買えないと苦情の声が上がったが、今では商品があっても誰も買わない。香港のママも1人も買いに来ない」。
香港経済日報によると香港の粉ミルク業者7社と港九薬局総商会はこのほど共同で、粉ミルク購入制限の撤回を検討するよう政府に求めた。一方、香港食品衛生局の高永文局長は実施半年後に再検討する方針を重ねて表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年4月30日