消えゆく日本のスポーツカー
GT86 |
現在の86(ハチロク)に良い点がないと言うわけではないが、鮮明な個性と純粋な楽しみを備えていた初期の頃と比べると、どうしても何かが欠けている。中国中央テレビ(CCTV)ウェブサイトが伝えた。
客観的に言って、86(ハチロク)は現在では珍しい、庶民価格で購入できる後輪駆動小型スポーツカーだ。
2年前にわれわれが手がけた90年代のホンダ車の懐古特集が思い起こされる。日本の国宝級のNSX、最高級のRoadster S2000、そして20年前の前輪駆動王DC2。そのエンジンから運転の感触まで生涯忘れることはできない。あのような純粋な楽しみは今日のホンダ車にはもう見出せない。若い頃F1に挑戦したエンジニアが陣頭指揮を執り、本田宗一郎の夢への追求が排出への要求をあれほど厳格にし、唯一無二の名車が次々に誕生し、楽しみが簡単に手に入ったあの時代はもう戻らない。