iOS7が発表　Androidに歩み寄り？

　アップルの年次開発者イベント「WWDC　2013」が閉幕したが、特にデザインを一新したiOS7について、依然として白熱した議論が展開されている。ティム・クックCEOは、「アップル史上最大の変化」と称したが、この変化は確かにジョブズ時代のスタイルを覆した。北京晨報が伝えた。

　多くの業界関係者は、今年のWWDCは新しさがなかったと指摘した。その最大の注目点は、アップルが発表したiOS7だ。しかしそれに対する評価はさまざまだ。錘子科技の羅永浩氏はミニブログで、アップルの新たな画面デザインを批判し、「アップルの長い忠実なユーザーとして、私は失望させられた。錘子科技の創始者である私は、今後の道が歩みやすくなったと感じている」とコメントした。さらには、iOS7がAndroidやWindows　Phoneのデザインに歩み寄ったと疑問視する声もある。一部の業界関係者は、アップルがジョブズ氏の影から抜け出し、真の意味でのクック時代を迎えたと見ている。

　iOS7は新たなユーザーインターフェースを設計し、これまでのスキューアモーフィズムデザインを完全に捨て去った。再設計されたアイコンは、これまでの複雑な光と影のエフェクトを変え、よりシンプルになった（いわゆる扁平化）。これまでのスキューアモーフィズムのうち、各種の視覚要素が現実世界にある実物に近づけられた。またスキューアモーフィズムデザインはジョブズ氏の支持を受け、iOSの元責任者のスコット・フォーストール氏が中心になり設計したものだ。しかし昨年にiOS6が発表されると、地図やSiriなどのサービスが成功を収めず、フォーストール氏が退任に追い込まれた。その後継者となり、アップルの設計の権利を握ったのはジョナサン・アイブ氏で、「シンプルの美」という理念を貫いた。アイブ氏は今回の変化について、「真の意味で新鮮なものを設計するためには、再スタートする必要がああった」と説明した。